センター大学 国際文化学科3年 諫早紋由 <3号 2023年1~2月>

3号の報告書では主に3つ、センターターム、春学期、日常生活について取り上げます。この記事を書いている頃は半袖でも快適に過ごせるような暖かい日が続いており、学校の芝生に寝転がる生徒も多く見かけます。

満開の花
花が満開に咲いており、近くを通るととてもいい香りがします。

1. センタ―タームについて

冬休みが終わると、1コマ3時間の授業が約3週間にわたって開講されます。私はもともと美術鑑賞が好きだったため、「Art & Creative writing」という英語の授業を取りました。芸術作品を物語や詩といった文章で描き表す、Ekphrasis(エクフラシス)について学ぶ授業なのです。それに加え人種問題やケンタッキー州の災害とも関連付けられた授業内容でした。前半90分はEkphrasisの種類や書き方について学び、後半は校内の建物やダンビルの周辺へ訪れ、芸術作品への応答文を書きます。自分の中でときめいた作品を選ぶのですが、なぜ美しいと思うのか?なぜそう思ったのか?という風に自問自答しながらワークシートを埋めていかなければいけませんでした。授業中は音楽が流れており、自由に詩や物語を書く時間が与えられます。秋学期とは異なりとても授業中にリラックスすることができました。しかし詩を書く、または読む上でアメリカ特有の比喩・隠喩といった表現技法の知識がないと予習課題を理解するのになかなか苦戦しました。最終プロジェクトは2つの芸術作品に対する応答文を書いたウェブサイトの作成とそのプレゼンテーションでした。Canvaで私が実際に作成したウェブサイトが公開されているので興味のある方はぜひ見てみてください。↓

CRW 253

2. 春学期について

私が春学期に履修した授業は以下の4つです。

  Monday Tuesday Wednesday Thursday Friday
9:40~
11:10
Oil Painting   Oil Painting    
11:30~
12:30
Topics in Writing   Topics in Writing   Topics in Writing
12:40~
14:10
  Intro to International Relations   Intro to International Relations  
14:20~
15:50
Figure and Landscape   Figure and Landscape    

・ARS210 (Intro to Oil Painting)-Dr.Brown

この授業を取るには先にARS110 (Introduction to drawing) を履修しなければいけません。油絵の描き方を基礎から学びたかったためこの授業を取ることに決めました。私のクラスは17人ほど履修者がいますがその中でも油絵の経験がある人は私を含め3人しかおらず、ほとんどみんな初心者からスタートです。基礎的な、オブジェクトの配置方法や背景とのバランス、色の作り方などを一から学ぶことができます。約1週間かけて一つの制作に取り掛かります。追加で名作のコピーといった宿題がでることもあり夜中まで美術室で過ごすこともありますが、私は絵を描くことが好きなのでとても楽しく取り組んでいます。教授は東京に住んでいたこともあり、たまに日本語で話しかけてくれます。とても情熱溢れる先生ですのでたくさん質問を投げかけてみるといいと思います。

諫早さんの作品
2回目に制作した作品です。細かく描きすぎる傾向があるので次はもっとルーズにしたいと思います。
油絵の教室の様子
油絵の教室の様子です。

・ARS220(Figure & Landscape Drawing)-Dr.Brown

今学期はもう一つ絵の授業を取りました。こちらの授業では主に人間の体の構造やバランスを学び、実際に裸の女性を見て描きます。私はあまり人間を描くことが得意ではないので不自然な形になってしまい苦戦することも多々あります。絵の才能にあふれる生徒がたくさんいるクラスのため、毎授業他の生徒の作品から学ぶことが多くあります。わからないことは何でも聞ける雰囲気なので、行き詰まった時は先生にたくさん質問をしています。毎週体の一部を描く宿題が出るのですが、かなり大きなキャンバスに描くので時間も多くかかります。授業はじめはそれぞれの作品を壁に貼り、改善点や苦戦した点などを自由に批評し合います。

諫早さんの作品2
自分を表す体の一部を描く宿題です。私は目を書きました。

・ENG170( Topics in Writing)-Dr.Kinkade

読者を引き込み、説得力を持たせる文章の書き方について学ぶ授業です。例えば、「チアリーディングはスポーツである」といった議論が起こりそうなテーマを考え、それを文章中で検証していき証明します。宿題は課題を読んで、どこが良いのか悪いのかといった応答文を1ページほど書きます。一から優しく時間をかけて教えてくださるので、留学期間中にこの授業をとって良かったと思いました。教授がとても和やかで楽しい雰囲気を作ってくださるので、あまり緊張せずに発言することができます。授業で習ったことを問われる小テストもあるため、授業中はこまめにノートを取ることをおすすめします。

・POL260 (International Relations)

秋学期に続き政治の授業を取りました。国際政治に焦点を当てた授業内容なのですが、やはり20代後半ということと、ディスカッショベースなこともあり、すごく苦戦しています。発言回数がポイント制となっており、成績に反映されます。しかし、間違うのが不安で手を挙げようか迷っているとすぐに次のディスカッショテーマに移ってしまい追いつくのが大変です。教授に交換留学生でまだ英語が流暢に話せないことを伝えると、全授業のうち10回は発言しなくてもポイントをいただけることになりました。予習課題も毎回50-60ページほどあり読むのに苦労しています。とは言え、政治について学ぶことはとても興味深くおもしろいので引き続き頑張っていきたいと思います。

3. 学校生活について

本格的に就活も始まったため、日曜日は丸1日就活に時間を費やしています。最近は友達と近くのMillennium Parkに行ってみたり、ハイキングに挑戦したりととても充実した日を過ごしています。報告書ではあまりルームメイトについて触れていませんでしたが、一つ年上の四年生でとても優しい人です。雨が降ったら教室まで傘を届けてくれたり、ネイティブのコミュニティにも積極的に連れて行ってくれたりします。部屋に帰ると「How was your day?」と聞いてくれるので、今日はどんな1日だったかどうやって伝えるべきか、帰り道によく考えています。

ハイキングの様子
初めてハイキングに挑戦しました。雨の中の自然も美しく癒されました。
Millennium Parkでの一枚
Millennium Parkへ行った時の写真です。快晴で暖かく過ごしやすかったです。
池の周りのアヒルたち
池の周りにはアヒルが沢山いてかわいかったです。留学に来た際はぜひ行ってみてください。